West Coast Swing とは…
West Coast Swing(ウェスト・コースト・スウィング)は、数あるスウィングダンスの中の一つ。
スウィングダンスというのは、スウィング(シャッフル)ミュージックで踊るダンスなのですが、その歴史は戦前にまでさかのぼることができます。
ダンスの歴史は音楽の歴史とリンクするのが通例ですが、スウィングダンスもやはりスウィングするジャズの流行とともに必然的に生まれたものと思われます。
音楽用語でいうスウィング(シャッフル)とは等間隔に刻まれるイーブンビートとは異なる、いわゆる「跳ねる」リズムなのですが、このリズムで踊ると生理的にひざの屈伸によってアップダウンの動きをしたくなる、文字通り「跳ねたくなる」のが普通です。
この「跳ねる」、上下動する動きはサルサでは厳禁なのはよく知られるところ。
ところが、ウェスト・コースト・スウィング(以下、WCS)は、ひざや腰の屈伸は行わずに 体軸をまっすぐに保ったまま水平に移動するのが特徴 なのです。
しかも、他のスウィングダンスと違って、WCSの基本は縦方向への移動。
男女が“1本のライン”上を行ったり来たり、そしてすれ違うことでリード&フォローするのです。
これらの特徴は、サルサのLAスタイルやNYスタイルと全く同じ。
さらにパターンやワザもサルサと大変似かよっています。
なぜならば、
歴史的にサルサのペアワーク発展の礎になったのが WCS なのです。
WCS を知ることでサルサの理解がより深まると同時に、踊りの幅を広げるのに大いに役立つと思います。